導入ガイド

サーバーとクライアントのインストール手順と利用ポートを解説します。

サーバーのインストール

Remottoの管理サーバーをセットアップします

Windows版

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インストーラーのダウンロード

Remotto Server(Windows版)のインストーラーをダウンロードします。

ダウンロード

ℹ️ SHA-256ハッシュ値の確認
ダウンロードしたファイルの改ざんがないことを、以下のハッシュ値と照合して確認できます。
b3f056a73ae3edabe1d61805a0a2548a97f1d10c4908232b0f48224e517370be
# PowerShellで実行
Get-FileHash .\RemottoServerSetup.exe -Algorithm SHA256 | Format-List
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インストーラーの実行

ダウンロードしたインストーラーを管理者権限で実行します。画面の指示に従ってインストールを完了してください。

  • インストール先フォルダを指定
  • Windowsサービスとして自動登録されます
  • ファイアウォールルールが自動的に追加されます
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PostgreSQLのチューニング(推奨)

管理デバイスの台数に合わせて、PostgreSQLの設定を調整することを推奨します。postgresql.confを編集してください(通常、C:\Program Files\PostgreSQL\{version}\data\postgresql.confにあります)。

# 4GB RAM / 50-200台の場合の推奨値
shared_buffers = 512MB
effective_cache_size = 2GB
work_mem = 4MB
maintenance_work_mem = 128MB
max_connections = 100

# 8GB RAM / 200-500台の場合の推奨値
shared_buffers = 2GB
effective_cache_size = 4GB
work_mem = 8MB
maintenance_work_mem = 256MB
max_connections = 150

# 16GB+ RAM / 500-1000台の場合
shared_buffers = 4GB
effective_cache_size = 8GB
work_mem = 16MB
maintenance_work_mem = 512MB
max_connections = 200
💡 変更後はWindowsサービスからPostgreSQLを再起動してください。Linux版では remotto-server retune-db で自動チューニングが可能です。

Linux版(Ubuntu 24.04 / Debian 13 / Rocky Linux 10.1)

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パッケージのダウンロードとインストール

Remotto Server(Linux版)のパッケージをダウンロードし、インストールします。依存パッケージ(PostgreSQL等)も自動的にインストールされます。

ダウンロード

# Ubuntu 24.04 / Debian 13
sudo apt install ./remotto-server_*.deb

# Rocky Linux 10.1
sudo dnf install ./remotto-server_*.rpm
ℹ️ SHA-256ハッシュ値の確認
インストール前にダウンロードしたファイルの改ざんがないことを、以下のハッシュ値と照合して確認できます。
deb: ad4935a11793f75f55f53954c3455fb22e004194b2ff99bda1e387aaaa38d58b
rpm: bfbbdd000df4db913e35233a0b971531c56c217949784351c18e2b1c2af2e4d5
# SHA-256 ハッシュ値を表示
sha256sum remotto-server_*.deb
ℹ️ 以下が自動設定されます:
  • PostgreSQL データベースの初期化・作成・チューニング
  • JWT シークレットの生成
  • ストリーミング用APIキーの生成と同期
  • ネットワーク設定(public_url)の検出
  • 全サービスの起動
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動作確認

ブラウザでサーバーの管理コンソールにアクセスして、正常に動作していることを確認します。

# サービス状態の確認
sudo systemctl status remotto-server

# ブラウザで管理コンソールにアクセス
http://<サーバーのIPアドレス>:8080
💡 デフォルトログイン: ユーザー名 admin / パスワード admin123(初回ログイン後に変更してください)
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ファイアウォールの設定

必要なポートを開放します。

# firewalld (Rocky Linux 10.1)
sudo firewall-cmd –permanent –add-port=8080/tcp
sudo firewall-cmd –permanent –add-port=7880/tcp
sudo firewall-cmd –permanent –add-port=7882-7892/udp
sudo firewall-cmd –reload

# ufw (Ubuntu)
sudo ufw allow 8080/tcp
sudo ufw allow 7880/tcp
sudo ufw allow 7882:7892/udp
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管理コマンド

Remotto Serverにはコマンドラインから実行できる管理コマンドがあります。

# PostgreSQL自動チューニング(サーバーのRAMに応じて最適化)
sudo remotto-server retune-db

# サーバーIP変更後の設定更新
sudo remotto-server update-ip
💡 retune-db — 以下の場合に実行してください:
• サーバーのRAMを増設した場合
• 管理デバイス台数が大幅に増減した場合(例: 50台→200台)
• データベースの応答が遅いと感じた場合
サーバーのRAM量を自動検出し、PostgreSQLのパフォーマンス設定を最適化します。

💡 update-ip — 以下の場合に実行してください:
• サーバーのIPアドレスを変更した場合
設定ファイル内のIPアドレスを自動更新し、サービスを再起動します。

クライアントのインストール

管理対象のWindows PCにクライアントを導入します

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インストーラーのダウンロード

Remotto Client(Windows版)のインストーラーをダウンロードします。

ダウンロード

ℹ️ SHA-256ハッシュ値の確認
ダウンロードしたファイルの改ざんがないことを、以下のハッシュ値と照合して確認できます。
7fc11dab1390611aea48754a8a39109f4f92cf1e3709df9220ba6914606aa3a4
# PowerShellで実行
Get-FileHash .\RemottoClientSetup.exe -Algorithm SHA256 | Format-List
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インストールの実行

管理者権限RemottoClientSetup.exe を実行します。以下の設定が自動的に行われます。

  • インストール先フォルダを指定
  • Windowsサービス(remotto-service)の登録と自動起動設定
  • ファイアウォールの受信ルール追加(TCP/UDP)
  • 印刷監視に必要なイベントログチャネルの有効化
  • サーバーURL のレジストリ登録
⚠️ 注意: インストール時に接続先サーバーのアドレスまたはドメインを指定する必要があります。
例: 192.168.1.100remotto.example.com
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接続の確認

インストール後、クライアントPCは自動的にサーバーへ接続します。管理コンソールの「デバイス一覧」に端末が表示されれば成功です。

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大量展開(サイレントインストール)

インストーラーはサイレントモードに対応しています。/VERYSILENT オプションでGUIを表示せずにインストールでき、/SERVER= でサーバーアドレスを指定できます。

# サイレントインストール(サーバーアドレス指定)
RemottoClientSetup.exe /VERYSILENT /SERVER=192.168.1.100

# ドメイン名での指定も可能
RemottoClientSetup.exe /VERYSILENT /SERVER=remotto.example.com

バッチファイルの例(共有フォルダからの展開):

@echo off
\\server\share\RemottoClientSetup.exe /VERYSILENT /SERVER=192.168.1.100
💡 ヒント: 上記のバッチファイルを共有フォルダに配置し、Active Directoryのグループポリシー(GPO)のスタートアップスクリプトとして登録すれば、ドメイン参加PCへの自動展開が可能です。

利用ポート

ファイアウォール・プロキシ設定に必要なポート一覧

ポート一覧

必須方向ポートプロトコル用途
サーバー受信8080TCP管理コンソール・API
サーバー受信7880TCPシグナリング(WebSocket)
サーバー受信7882-7892UDPメディア配信(RTC)
クライアント送信3000TCPサーバーAPI 接続
クライアント送信7880TCPシグナリング
サーバー / クライアント9UDPWoL マジックパケット(WoL使用時)
サーバー送信389 / 636TCPLDAP / AD 認証(LDAP連携時)
サーバー送信25 / 465 / 587TCP印刷上限通知メール(メール利用時)
クライアント内部8888TCPWebフィルタリングプロキシ(Webフィルタ利用時)

○ = 必須 △ = 該当機能の利用時のみ

アンインストール

サーバー・クライアントの削除手順

クライアントのアンインストール

Windows の「アプリと機能」から削除

  1. Windowsの設定「アプリ」「インストールされているアプリ」を開く
  2. 一覧から 「Remotto Client」 を検索
  3. 「アンインストール」をクリック

アンインストーラーが以下を自動的に処理します:

  • Windowsサービス(RemottoService)の停止・削除
  • ファイアウォールルールの削除
  • レジストリキーの削除
  • プログラムファイルの削除

サイレントアンインストール

コマンドラインからの一括アンインストールも可能です。

# インストールフォルダ内のアンインストーラーをサイレント実行
“C:\Program Files\Remotto Client\unins000.exe” /VERYSILENT
ℹ️ 補足:
• 設定ファイル(%PROGRAMDATA%\Remotto\server.conf)はアンインストール後も残ります。完全に削除する場合は手動で削除してください
• 管理コンソールのデバイス一覧には端末が「オフライン」として残ります。不要であれば管理コンソールから削除してください

サーバーのアンインストール

Windows版

クライアントと同様に、「アプリと機能」から「Remotto Server」をアンインストールします。

⚠️ 注意: PostgreSQLは別途インストールされているため、サーバーのアンインストールだけでは削除されません。
データベースを含めて完全に削除する場合は、PostgreSQLも「アプリと機能」から個別にアンインストールしてください。

Linux版

パッケージマネージャーからアンインストールします。

# Ubuntu / Debian
sudo apt remove remotto-server

# Rocky Linux
sudo dnf remove remotto-server
ℹ️ 補足:
• 設定ファイル(/etc/remotto/server.toml)やデータベースは削除されません
• 設定・データベースも含めて完全に削除する場合は apt purge / dnf remove 後に手動でデータを削除してください